中国とロシア 2022 6 26

書名 ウクライナ戦争における中国の対ロシア戦略
著者 遠藤 誉  PHP新書

 中国とロシアに関しては、
経済の規模が政治的決定に影響するだろうと思っています。
 ロシアの経済規模は、韓国程度です。
一方、中国の経済規模は、アメリカに追いつく大きさです。
 ロシアは、その経済規模から、
政治優先の思い切った決断ができるでしょうが、
中国の場合は、経済の判断を重視せざるを得ないでしょう。
 また、ロシアという国は、
プーチン氏の「個人商店」というイメージですが、
中国の場合は、政治局常務委員会による多数決の決定となります。
 もちろん、常務委員会に習派が多いので、
習近平氏が圧倒的な力を持っているでしょうが、
制度上は、常務委員の一人という立場です。
また、党長老が相変わらず力を持っています。
 ただし、習近平氏が国家主席から党主席になった場合は、
政治的な仕組みが大きく変わってしまうでしょう。
中国は、党が国家を指導する国だからです。
 さて、この本は、
ロシアによるウクライナ侵攻を
中国は、どう見ているかという本です。
 結論は、表紙に出ています。
「軍冷経熱」
 習近平はプーチンのウクライナ軍事侵攻には反対だ。
なぜなら攻撃の口実がウクライナにいる少数民族(ロシア人)の虐待で、
その独立を認めたからだ。
 これは、中国のウイグルなどの少数民族の独立を
認めることに相当し賛同できない。
 しかし、アメリカから制裁を受けている国同士として
経済的には協力していく。
(引用、以上)
 実は、中国は、ウクライナとは仲がよい。
中国初の空母は、ウクライナから購入したものです。
 私は、ソ連崩壊後、ウクライナに注目しました。
どこまでも肥沃な大地が続く一方で、強力な工業力。
世界の代表的な農地と言ったらウクライナを連想します。
中国も同じことを考えたはずです。
 空想ですが、
日本も激安価格で空母を買いたかったかもしれない。



























































































トップページへ戻る